

それぞれ2016-17年と15-16年の2番手モデルです。なにかと比較対照されやすいのですがちがいはたった3つです。
ここでは一代前のMG6930と2016-17年モデルのTS8030を比較しています。型落ちモデルを購入するか、最新モデルを購入するかで迷っている方は参考にしてください。なお16-17年モデルからは、「MG」でなく「TS」が機体の型番に変更されました。(2分で読めます)

キヤノンの2番手モデルは豪華
キヤノンの2番手モデルは、例年フラッグシップ機(1番手モデル)に近いスペックをもっています。メインの機能はそのまま同じ。少しだけ一部の機能をカットしておくのがキヤノンの常套手段のもよう。
で、ここでは1番手モデルの話は除外して、2番手モデルの比較に的をしぼって論じます。
それもその時々の販売価格の推移にもよりますが、型落ちしたMG6930のほうが安く、購入できることがあるからです。
新しい変更点はわずか3つなので、それらが必要なければMG6930を購入する方法もありというわけです。
TS8030とMG6930のちがいは3つ!
まずは外観のちがいがあげられます。
TS8030は30%の小型化を実現。インテリアにマッチする家具のようなフォルムをまといます。
一方のMG6930は従来の標準的なプリンターのスタイルといったところでしょうか。店頭で見比べてみましたが、決してTS8030のほうがカッコよいというわけでもなく好みの問題であると感じました。従来のボディのほうがいいと思う人もたくさんいるでしょう。
選択できるカラーラインナップも新モデルは4色。旧モデルは白・黒の2色からとなります。
次に、カラー液晶パネルです。
TS8030は、4.3型のパネルで、タッチパネル方式でプッシュ式のリアルボタンは限りなくこのパネル内に取り込まれています。コピーのスタートボタンもこのパネル上で操作します。スマートフォンやタブレットに近い操作感覚をねらったものでしょう。Xperiaやiphoneそのままの感触ではありませんが、タッチ音が指の動作と連動し耳に心地よく響きます。
対するMG6930のパネルは3.0型であり、すべてがプッシュ式のリアルボタンです。タッチパネルとリアルボタンが混在するモデルは最近多いのですが、MG6930はタッチ方式は非搭載。スマホやタブレットに近い操作感覚がいい人は、新モデルを購入するのがおすすめです。

最後のちがいは、給紙方式とトレイに入る用紙の数。
TS8030は、トレイが前面と背面に分かれ、それぞれ普通紙が最大100枚ずつ入ります。はがきは背面トレイに最大40枚が。一方のMG6930は、前面が大小の2段トレイになっており、大きいトレイに普通紙最大125枚。小さいトレイにはがきが最大30枚。
まとめ
大きなちがいは3つですが、その他には、インクコストに0.1円の差、排紙トレイ自動伸縮の可否(プリンターから出された用紙が散らばらないようにする機能。キヤノンでは「スマートトレイ」と呼ぶ)といった細かなちがいがあります。
3つのちがいのほかはすべて同じです。共通スペックは下の表を参考にしてください。

TS8030/MG6930 比較 | ||
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型番 | TS8030 | MG6930 |
発売日 | 2016年9月 | 2015年9月 |
外観 |
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用紙 | L判~A4 | |
インク | 6色独立型(染料+顔料) | |
インク滴 | 最小1pl | |
印刷コスト | 約15.9円(税別) 大容量インク使用時 | 約15.8円(税別) 大容量インク使用時 |
印刷スピード | L判写真 約18秒 A4普通紙(カラー)約10.0ipm A4普通紙(モノクロ)約15.0ipm |
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解像度・画質 | 9,600×2,400dpi | |
対応OS | Windows Mac OS X | |
ネットワーク対応 | Wi-Fi(無線LAN)・USB ※有線LUNは非対応 |
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コピー | ○ | |
ファクス・ADF | × | |
スキャナ | ○ 2400dpi CIS | |
パネル | タッチ方式/4.3型TFT液晶
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プッシュ方式/3.0型TFT液晶 |
自動両面印刷 | ○ | |
スマホプリント | ○ | |
自動電源ON | ○ | |
NFC | ○ | |
BD/CD/DVDレーベルプリント | ○ | |
メモリーカード | ○(TS8030はSDカードのみ対応) | |
給紙方式 | 前面と背面の2way方式
普通紙…前面最大100枚 背面最大100枚 ハガキ…背面に最大40枚 |
前面給紙(前面に2段)
普通紙…最大125枚 ハガキ…最大40枚 |
本体サイズ (横幅×奥行き×高さ) | 約372x324x139(mm) | 約435x370x148(mm) |
本体重さ | 約6.5㎏ | 約7.9㎏ |
その他 | 可動式チルトパネル…○ 排紙トレイ…自動伸縮 |
可動式チルトパネル…× 排紙トレイ…自動伸縮…×(自動オープンは可) |
で、TS8030とMG6930のどちらがいいの?
新旧両モデルの基本スペックはおおむね同じです。初期費用をおさえたい人は型落ちで安くなったMG6930がおすすめ。操作感覚を大切にしたい人や「インテリアな外見がリビングにぴったりかも」とピンと来た人はTS8030がよいという結論になります。
TS8030/MG6930 インク対応表 | |
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BCI-370(PGBK)-顔料 BCI-371(BK/C/M/Y/GY)-染料 【標準6色セット】 |
BCI-370XL(PGBK)-顔料 BCI-371XL(BK/C/M/Y/GY)-染料 【大容量6色セット】 |
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L判写真一枚につき22.6円(MG6930) コスパ★★★★★
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L判写真一枚につき15.9円(TS8030) L判写真一枚につき15.8円(MG6930) コスパ★★★★★
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参考価格…5370円 |
参考価格…7530円 |