みなさん。こんにちわ。家電ライター&複合機マニアのジョニです。
2018年秋に発売された新モデルTS6230と、旧モデルのTS6130では何がちがうのでしょうか。
まずは結論から。最大の違いは印刷速度です。下の表を見てもわかるように、ちがいはほどんどなく「95パーセント以上同じ」と言ってよいでしょう。
ちょっと唖然としますね。
というワケなのですが、ジョニがその他の細かなちがいも含めて解説していきます。
ちがいその① 印刷速度がちがう
印刷速度が新モデルTS6230のほうがだいぶ速いです。L判写真一枚(フチなし)を印刷するのに約18秒と旧モデル(31秒)と比べて速くなりました。この一点が最大の違いといってよいでしょう。
ちがいその② 印刷コストがほんのわずかにちがう
TS6230では、大容量サイズのインクでL判一枚あたり17.3円なのに対し、旧モデルのTS6130では標準サイズのインクで17.2円というデータ公表がされています。大容量サイズの同一規格の比較ではないのですが、TS6130で大容量インクを使用した場合、TS6230よりも印刷コストが若干安くなると考えられます。
ですが、わずか数円の差でしかないので、何百枚と印刷してやっと実感できるわずかな差異なので、実質的な差ではありません。この点は無視してよいでしょう。
ちがいその③ 「ましかく写真」の小サイズに対応するか
TS6230では、ましかくのスクエア用紙(89㎜×89㎜)の小サイズの印刷もできるようになりました。いわゆる「ましかく写真」という印刷の楽しみを広げるキヤノンの試みです。旧モデルのTS6130では、やや大きめのスクエア用紙(127㎜×127㎜)のみの対応でした。対応用紙の規格が増えただけで、TS6230がTS6130の上位モデルと言えるのでしょうか。
SNSでこういったスクエアな画像が流行ですが、これは細微な変更点であり、ユーザーをあっと驚かせる要素ではありません。
TS6230/TS6130 比較 | ||
---|---|---|
型番 | TS6230 | TS6130 |
発売日 | 2018年9月 | 2017年9月 |
外観 | ||
用紙 | L判~A4 | |
インク | 5色独立型(染料+顔料) | |
対応インク | BCI-380/381 | |
印刷コスト | 約17.3円 大容量インク使用時 | 約17.2円 標準インク使用時 |
印刷スピード(L判写真) | L判写真一枚…約18秒 | L判写真一枚…約31秒 |
印刷スピード(A4普通紙) | カラー…約10.0ipm/モノクロ…約15.0ipm | |
解像度・画質 | 4,800×1,200dpi | |
対応OS | Windows Mac OS X | |
対応ネットワーク | Wi-Fi(無線LAN)※有線LANは非対応 | |
コピー | ○ | |
ファクス・ADF | × | |
スキャナ | ○ 2400dpi CIS | |
パネル | 3.0型TFT液晶 タッチ方式 | |
自動両面印刷 | ○(ハガキ非対応) | |
スマホプリント | ○ | |
メモリーカード印刷 | × | |
PIXUS クラウドリンク | ○ | |
自動電源ON | ○ | |
手書きナビ | × | |
BD/CD/DVDレーベルプリント | ○ | |
カメラダイレクト | ○ (Wi-Fi) | |
給紙方式 | 前面と背面の2way方式 | |
給紙枚数 | 前面…普通紙100枚 背面…普通紙100枚・ハガキ40枚 | |
スマートトレイ | × | |
本体サイズ (横幅×奥行き×高さ) | 約372×315×139(mm) | |
本体重さ | 約6.2㎏ |
まとめ
繰り返しになりますが、主なちがい(ユーザーが実感できる使用感のちがい)は印刷速度のみです。この一点だけでTS6230がTS6130の上位モデルになるのか甚だ疑問が残ります。他のメーカーも同じようなこと(あからさまマイナーチェンジ)をやっていますが、キヤノンの複合機も行き着くところまできてしまい、これ以上革新のすべがないということなのでしょうか。
最近のキヤノンもエプソンも外見も機能も良くなっているのを思えば仕方がないと思いますが、何か目玉的な要素が欲しかったと思います。
で、新旧モデルのどちらを購入するかとなると、TS6130のほうが型落ちで2018年秋~年末までは本体価格がTS6230のおよそ1/2で購入できるので、前モデルのTS6130を購入するのが断然おすすめです。印刷速度が気になる人は値段は少々高めになりますが、新モデルのTS6230でも問題ないでしょう。