MAXIFY(マキシファイ)って? PIXUSとは独立させたキヤノンのニューブランドだ。2014秋に発表。ウリは新開発インクによるコストパフォーマンスの高さ、消費電力の低減など、徹底的にビジネス向けにこだわった設計、そして高い生産性と耐久性である。
で、印刷品質はどんなもん?
そう、MAXIFYは、MX923の後継機ではないかとうわさされたことがあったが、
キヤノンはそうではないと明言している。カスタマーセンターで事実を確認済み。
PIXUSシリーズは総じて、ざっくりまとめてしまうと、カラープリントの美しさに重点をおいたマシンである。そしてMX923は書類までも美しく仕上げてしまうモデルだ。
それに対してMAXIFYは写真にはまったく向かない。そもそも解像度が1800dpiしかない。
PIXUSならば、最大で9600dpiの高解像度なので画像のきめ細やかさでは引けをとる。
それで、ビジネスで重要な書類やグラフ等は?・・・となると、じっと目をこらせば、やはりPIXUSのほうがきれいだろうが、
MAXIFYも少々目は粗くにじみも少々あるものの実用面での差はないと考えてよい。
それに、MAXIFYのインクはコスパに配慮する一方で、ビジネスインクジェットの中では印刷品質にも配慮した新開発のインクを採用しているため、
ビジネスインクジェットの割には書類がずいぶん美しく仕上がるのだ。
生産性をメインに、書類にちょっとした気遣いをしておきたい方には満足度が高い。
口コミ・評判も良好なほうで、社員や顧客向けに書類に気を遣っておきたいとか、
事業主たちのニーズはさすがキヤノンだけあって織り込み済みだからなのであろう。
MAXIFYでB4・A3印刷はできるのか?
MAXIFYは二段トレイで500枚まで給紙できるなど、高い生産性を誇るが、残念ながらB4やA3の印刷には対応していない。
キヤノンにはインクジェットプリンターでB4もA3も包括的に対応できる機種がないので、
このニーズなら、エプソンのPX-M5041Fがよいだろう。B4はもちろんA3ノビまで対応する。
マキシファイは業務用としてはとてもよいのだが、
この点だけはエプソンのビジネスインクジェットに劣ると感じるのは著者だけであろうか。
MAXIFYってレーザープリンター?
いいえ。ビジネスに特化したインクジェットプリンターである。
キヤノンのレーザープリンターには「SATERA」という別ブランドがある。
まとめ
MAXIFYは、消費電力の低減・高い生産性など、スモールオフィス向けのビジネス特化モデルだ。
ちなみに最上位機種がMB5330である。