手軽にB4を印刷できるインクジェットプリンターはないの?
前置きが長くなってしまったが、ここで結論を述べるならエプソンとbrotherになら少しある。 サイト管理人からのおすすめの一台は、 B4印刷をしたい方にとって必ずや朗報になるとひそかに自信を持っているのだが、 エプソンのPX-M6011Fである。
私事で恐縮であるが、サイト管理人はB4印刷ができる一点重視でエプソンのビジネスモデルを使用し続けている。 最初に使ったのは、PX-M6011Fの三代前のモデルであるPX-1700Fという機種であったが、当時は「B4が印刷できれば、それで、いい」という気持ちだった。なにしろB4印刷できるモデルがこれ一台しか見当たらなかったのだから。 通常のインクジェットプリンターよりも置き場所はとるものの、 最大A3ノビから対応し、B4を中心に、L判まであらゆるサイズの印刷ができる。 本体のデザインが写真で見る以上にカッコいいので大きさのデメリットは感じない。 高さが35センチ程度もあるので、デスク脇に置いて仮のサイドテーブルとして使っている。 これが意外と、いい。
給紙トレイは2段で各250枚×2も入る。前面の操作パネルはチルトパネルで上げたり下げたり目線の高さに合わせて使うことができる。液晶はタッチパネルではないが、画面上のインフォメーションがわかりやすし、ガラケ―のようなレトロな操作感である。用紙を乱雑にトレイに投げ込んだ場合を除いて重送しないため、ストレスフリー。
動作音は静か?
それと購入しないとわからないのが動作音という要素なのであろうが、PX-1700Fの場合とても静かである。やたらとインクのメンテでガラガラやることなくガタイに似合わずおとなしい性格だ。 書類の印刷品質は、スペックとしての解像度は高くないものの、味わいのある印刷結果を得られる。シャープな印刷を求める場合は、「きれい」モードで印刷すれば、キヤノンのW黒(2種類のブラックインクで書類を美しく仕上げる独自のインクシステム)に引けをとらないくらい高品質な印刷結果を得られる。 PX-1700Fはビジネス用の大量印刷のためにリリースされた耐久性をウリにするインクジェットだった。しかしながら、印刷モードを変えればキレイな印刷も可能で、ビジネスに限定されず家庭用にもおすすめできる名機とわかった。(とはいえ、少々印刷コストはかかってもよいので写真やCDレーベルを徹底的にこだわって美しくカラープリントしたい方にはキヤノンのTS8630をはじめとした家庭用モデルをおすすめしたい。) B4印刷をしたい人、書類や雑誌を見開きでコピーしたい方、「とにかく書類をたくさん印刷するので、ちょっとやそっとでは壊れない複合機が欲しい!」という方には、計り知れない恩恵をもたらすので、サイト管理人の使用経験からもおすすめの一台である。
エプソンのB4インクジェットは進化し続けている
以上は、10年ばかり前のモデルPX-1700Fのレビューである。こんな大昔のモデルのレビューで何をお伝えしたいのかというと、エプソンのビジネスインクジェットプリンターはモデルチェンジを重ねるたびに印刷スピード、印刷品質、動作音、操作性(タッチパネルの搭載)などあらゆる面で改善され、進化し続けているということだ。
そして、2020年には、最新モデルのPX-M6011Fが発売される運びとなった。最新モデルでは、外観の洗練が施され、前モデル比で24パーセント小型化される省スペース設計となっている。また、印刷スピード(モノクロ印刷で約25ipm)もさらにアップされ、いっそうの業務の効率化が可能となった。耐久性においては15万枚印刷可能のタフネスマシンなので、これを機に検討してみてはいかがだろうか。
B4インクジェット史上最大の耐久性を求める方にはMFC-J7600CDWがおすすめ。耐久性はなんと30万枚、莫大に大量印刷する事業主の方に合っているだろう。タッチパネルがエプソンに比べてやや小さい印象を受けるが、現状としてはこれ以上のものが見当たらず、莫大に大量印刷したい方はこのモデルが第一候補になるのではないだろうか。 コピー機をリース契約している場合など、印刷コストがかさんでいる事業主の方は、レーザーほどくっきりした光沢感のある印刷結果は得られないかもしれないが、耐久性と生産性は群を抜いているので、思い切ってbrother工業のビジネスインクジェット複合機に変えてみるのも一案である。 コストを抑えつつ、快適なプリンターライフを実現してほしい。