2017年の秋にはTS6030の後継モデルとしてTS6130が発売されました。読書の秋とも言いますが、プリンターの秋でもあり、「今年はどんなプリンターが出るのだろう」と毎年わくわくするのですが…。結論から述べると後継モデル、TS6130の変更点はたった1つしかありません。それはインクの差です。
ちがいはたった1つインクです。
新モデルTS6130と旧モデルTS6030のちがいはインクの違いのみです。
それを細分化すると3つのちがいがあります。
①インクの品番がちがう
対応する純正インクの品番が異なります。TS6130はBCI-381/380の新開発インクを使用します。TS6130対応のBCI-371/370より色域が広がり、表現力が向上したと公表しています。品番が新しくなったため、TS6130では、2017年の9月以前に販売された互換インクやリサイクルインクなどの非純正インクは使えません。5色ハイブリッドインクシステム採用。ブラックのみが顔料で、残り4色は染料インクという点では共通しています。
本体型番 | インク品番 |
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TS6130 | BCI-380/381 (5色) |
TS6030 | BCI-371/370 (5色) |
②TS6130には…大容量サイズのカラーインクがない
皮肉なことに、新モデルのTS6130では従来の大容量タイプのインクカートリッジが非対応になりました。ブラックのインク(顔料)のみ大容量サイズが引き継がれましたが、カラーインクの大容量サイズが廃止されてしまいました。(下のインク対応表を参照してください。)
本体型番 | 大容量インクの有無 |
---|---|
TS6130 | 4色には大容量インク→× 顔料ブラックのみ→○ |
TS6030 | 5色とも大容量インク→○ |
③TS6130のほうが インク代が少し高い
TS6130のほうが、17.2円とL判カラー(フチなし)写真一枚当たりの印刷コストが数円高いようです。一方のTS6030は15.1円。以上は標準インクカートリッジによる比較数値で、これをベースに試算すると、L判のカラー写真を100枚印刷した場合、210円の差が出ます。このコスト差を実感できるひとは、写真印刷枚数の多い方なので、印刷枚数が少ないひとはあまり気にする要素でないのかもしれません。
本体型番 | インクコスパ |
---|---|
TS6130 | L判カラー(フチなし)写真一枚当たり17.2円 |
TS6030 | L判カラー(フチなし)写真一枚当たり15.1円 |
TS6130とTS6030の共通点は?
昨年度の目玉であった外観ですが、少しの変更もなく、まったく同じです。キヤノンの開発事情が関連していると考えられます。その他、インクが5色ハイブリッド、上位モデル(TS8130/TS8030)より1色だけカラーインクがカットされている点も同じでしょうか。トレイに収納できる枚数は100枚と同じ。印刷速度、タッチパネルの大きさ・・・もまったく同じです。
まとめ
新旧モデルの選択の基準ですが、インクはよりきれいな新開発のものが良く、インクコストは気にならない人は後継モデルのTS6130を購入すると良いと思います。インクはTS6030のほうがややお得なのでインク代を安くしたい!という方にはTS6030が良いでしょう。互換インクを使用してでさらにインク代を安くすることもできます。
また、その時々で本体価格が変動しますので、本体価格がどうかにもよると思います。2018年の春の段階ではむしろ、旧モデルのほうが少し高めになっています。若干の差はありますが、どちらもおおむね1万円半ばで大差はありません。
管理人なら、カラープリントを印刷する量が多いのでインクコストが安く、互換インク発売済みのTS6030を選びます。
TS6130 インク対応表 | |
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BCI-380(PGBK)-顔料 BCI-381(BK/C/M/Y)-染料 【標準5色セット】 |
BCI-380XL(PGBK)-顔料
【顔料ブラック大容量】 |
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L判写真一枚につき17.2円 コスパ★★★★★
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データ非公表 コスパ★★★★★
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参考価格…5030円 |
参考価格…2022円 |
楽天で購入 | |